微細熱伝導フィラー分散体
熱伝導性フィラーである「アルミナ」(酸化アルミニウム、Al2O3)を用いて10μm程度の薄膜を形成するためには、アルミナが高度に分散されている必要があります。
トーヨーカラーは、平均一次粒子径0.7μmの微細アルミナを高度に分散し、濾過精度の高いフィルターを通した分散体を開発しました。フィラー濃度(アルミナ濃度)が高いため、各種組成への適用が可能です。用途としては、ダイボンディングフィルム、ボンディングシート、定着ベルトなどが挙げられます。
特長
微細アルミナ分散体の粒度分布では、粗大粒子がなく、ほぼ一次粒子に近い状態まで良好に分散されています。そのため、薄膜として使用する場合でも、凹凸なく均一な塗膜を得ることができます。
N-メチル-2-ピロリドン(NMP)を溶剤として使用した場合

上記は実測値であり、保証値ではありません。
組成例
サンプルNo. | ① | ② |
---|---|---|
フィラー | 微細アルミナ | |
溶媒 | シクロヘキサノン | NMP |
フィラー濃度 | 75wt% | 75wt% |
分散粒度(D50値) | 700nm | 700nm |
分散粒度(D90値) | 1,500nm | 1,200nm |
粘度(BL型粘度計、60rpm) | 340mPa・s | 400mPa・s |
記載の組成、測定値は代表値であり、保証値ではありません。
微細アルミナの平均 一次粒子径: 0.7μm
分散体を濾過しているフィルターの濾過効率
•3.0μm > 98%
•5.0μm > 99.9%
お問い合わせ
- トーヨーカラー株式会社
機能材料営業部 - TEL : 03-3272-0956